ドイツ研修の2日目の午前中は、実際にシュヴァルツヴァルトの森に入り『もみの木』の伐採を生で見学させていただきました。
あいにくの雨で、ぬかるんだ山道を滑って転ばないように慎重に徒歩で登り伐採現場へ。
まず森林フォレスターの方が伐採する木を選び、フォルストヴィルトと呼ばれる日本で言う木こりの方が伐採をおこないます。
みんなカメラを構え固唾をのんで伐採の瞬間を待ちます。
木が倒れる瞬間はものすごい迫力でした。
ここで注目していただきたいのが、伐採した切株のすぐ横にある若いもみの木です。
この若木を傷つけないように、幹回り2mほどの大木を伐採する技術と、森を守るという意識の高さにみんな感銘を受けていました。
この日は特別に2本の伐採を見させていただきました。
どうやら森林フォレスターの方が気をつかってくださったようで、一度に2本の伐採はなかなか見れないそうです。
森のあちこちに若芽が生えており、この若芽が立派な木に成長した200年後はどんな世界になっているのかなと、ふと考えさせられる瞬間でした。
少し成長した若木は頭の部分が柔らかく、野生のシカが食べてしまうそうで、対策に保護キャップを取付けてありました。こうして森の循環を守っているそうです。
フォレスターやフォルストヴィルトの方々の、これまで長い年月をかけて先人たちが守り続けてきた黒い森への感謝と畏敬の念がひしひしと伝わってきました。 弊社もその恩恵に深く感謝し、家づくりに活かしていきたいと思います。